月に一度の白髪染め。そろそろ面倒になってきていませんか。染めても2〜3週間で根元が白くなり、また染める。そのくり返しに疲れて「もうやめようかな」と思う男性は、理容室でも珍しくありません。
ただ、「白髪染め やめたい」と検索すると出てくるのは、ほとんどが女性向けの記事です。そこには体験談として「移行が完成するまで1年半かかった」と書かれていたりする。それを読んで、始める前に諦めてしまう人がいます。
男性の場合、そんなにかかりません。ここが一番伝えたいことです。
白髪染めをやめたくなる4つの理由
実際に理容室で相談を受けていると、やめたくなる理由はだいたい次の4つに分かれます。
- ▶毎月染めるのが単純に面倒になってきた
- ▶染め続けるコストが気になる
- ▶染めても根元の白髪がすぐ出てくる
- ▶今、自分にどれくらい白髪があるのか見てみたい
最後の理由を意外に思われるかもしれませんが、これがきっかけになる人は少なくありません。
染め続けている人は、自分の本当の白髪の量を知らないからです。10年染めていれば、10年前の記憶しかない。「今どうなっているのか一度見てみたい」という気持ちは、面倒やコストとは別の、けっこう強い動機になります。
そして実際に見てみると「思ったより白くない」と拍子抜けする人もいれば、「ここまで来ていたか」と納得してそのまま移行に進む人もいます。どちらにしても、見てからのほうが判断は早いです。
男性は3ヶ月あれば移行できる
女性向けの記事に「1年半」と書かれているのは、髪が長いからです。染めた部分が伸びて、切り落とせるところまで来るのに、それだけの時間がかかる。長さがある以上、これは仕方がありません。
男性は髪が短い。だから染めた部分は、数回のカットで無くなります。長さにもよりますが、平均的には3ヶ月あれば移行できます。短髪の人であれば、もっと早く終わります。
これは男性にとって、かなり大きな有利さです。女性が1年半かけて乗り越える「中途半端な時期」を、男性は数ヶ月で通り過ぎられる。やめると決めたなら、思っているより早く終わります。
境目が気になる時期をどう乗り切るか
移行期でいちばん気になるのは、染めた部分と伸びてきた白髪の「境目」です。ここをどう扱うかで、進め方は3つに分かれます。
- ▶グレーカラーで染める(黒く染めるのをやめ、白髪となじむ色に寄せていく)
- ▶家でカラーリンスを使う(少しずつ色を落としながら進める)
- ▶ブリーチで染めた部分の色を抜く(境目そのものを無くす)
正直に言うと、理容師としていちばん薦めたいのは3つ目のブリーチです。染めた部分の色を抜いてしまえば境目が無くなるので、移行が一気に終わります。理屈のうえでは、これが最短です。
ただ、実際にやる人はほとんどいません。「ブリーチ」という言葉への抵抗が強いのだと思います。薦めても、まず選ばれない。これは現場の実感です。
なので現実的には、グレーカラーか、家でのカラーリンスで少しずつ進める人が大半になります。時間はかかりますが、こちらのほうが心理的には進めやすいです。
白髪を活かせる人、そうでない人
移行がうまくいくかどうかは、突き詰めると2つで決まります。
- ▶気持ちが白髪を受け入れようとしているか
- ▶白髪を活かせるスタイルかどうか
1つ目は精神論に聞こえるかもしれませんが、実際に大きいです。「本当は染めたいけれど面倒だから」という理由でやめた人は、移行の途中で気になって染め直してしまうことが多い。中途半端な時期に耐えられないからです。
逆に「白髪でいこう」と自分で決めた人は、その時期を乗り切れます。同じ見た目でも、受け止め方が違うと結果が変わります。
2つ目のスタイルについては、白髪の入り方が人によってまったく違うので、一律には言えません。全体に散っている人、こめかみに集中している人、頭頂部だけの人。それぞれ似合う長さや整え方が変わります。ここは自己判断せず、理容室で見てもらうのが確実です。
やめる前に、まず相談してみる
「白髪染めをやめたい」と理容師に言うのは、気が引けるかもしれません。売上が減る話だからです。
ただ、こちらとしては言ってもらったほうが助かります。何も言われないまま来店間隔が空いて、そのまま来なくなるより、「やめたいと思っている」と一言もらえれば、移行のやり方も、その間のカットも組み立てられます。
まずは「今どれくらい白髪があるか見てみたい」でも構いません。そこから始めた人を、何人も見ています。
